日本初の超高層ビル
「日本初の超高層ビル」と言うとほとんどの人が東京都千代田区霞が関にある「霞が関ビル」
を思い浮かべると思いますが、実はそれ以前にも超高層ビルは三つありました。
(超高層の定義は明確にされていませんが、ここでは60メートルとしておきます。)
一つ目は1936年に完成した国会議事堂の中央塔で地上9階、高さ65.45mです。
二つ目は1964年、東京都千代田区に完成したホテルニューオータニ本館(地上17階
建て、高さ73m)で、このビルは現在も「ホテルニューオータニ ザ・メイン」という
名称で使われています。
そして三つ目は、神奈川県横浜市戸塚区の「ホテルエンパイア」で、このビルは1965年
に横浜ドリームランド(2002年に閉園)内に大林組によって建てられたビルで
地上21階、高さは68メートル(当時の新聞記事によると最高部は93m)です。
また、この建物は現在改装され、横浜薬科大学図書館棟として使われています。
また、上記三つのビルより前(1890年)に東京浅草に「凌雲閣」という12階建ての建物が
完成していました。完成当初67mと発表されていましたが、後の調査で52mであった事が
判明しました。そのため日本初の60m以上のビルは「国会議事堂」という事になります。
1964年完成のホテルニューオータニ ザ・メイン
1965年完成の横浜薬科大学図書館棟(旧ホテルエンパイア)